
- 土地選びの段階で気をつけるのは、道路との高低差。玄関まで階段が必要なものはNGです。スロープを作れるほど広い土地ならいいのですが、30〜40坪ならかなりの工夫が必要です。

- 将来1階だけで生活できるように、キッチン・お風呂・トイレは1階に設けておき、寝室にできる部屋を確保します。ドアで個室にするのではなく、引き戸で全開できるようなものにし、当面はリビングとして使います。

- 廊下はできるだけ作らないようなプランがよいでしょう。作る場合は、あまり広すぎる幅もかえって使いづらいものです。将来両側に手すりをつけても80cm位がちょうどいいので内法で95cmあるといいでしょう。

- トイレも同様、広すぎても手をつくところがなく、使いづらくなります。
ちょっとだけ広いぐらいがいいでしょう。

- 将来車椅子生活になるかも知れません。
しかし、車椅子を使うのは外出時のみで、家の中では杖・または手すりにつかまったら歩けるという人が大部分なので、そちらを重視します。
壁の中に補強材を入れ、将来手すりを取り付けられるように準備をしておくことが大切です。 
- 電灯のスイッチは通常より10cm低め、コンセント高さは通常より10cm高めにすることにより腰をかがめる等の動作がしやすくなります。

- 床の段差がないのは当たり前になっていますが、和室の場合はいすの高さくらいまで上げたほうが使いやすいでしょう。

- 居心地がいいと家族が集まりにくい為、個室を狭くします。逆に、リビングを広くし、居心地を良くします。
食事するスペースとは別に、テーブルを作ると、そこで本を読んだり勉強をしたりできます。 
- 階段は家の奥のほうが、「ただいま」「お帰り」の声をかけ合えます。すくに個室に入ってしまわない工夫が必要です。

- お母さんがいる場所(主にキッチン)からは、家の中全ての気配が感じられるようにしましょう。

- おじいちゃんおばあちゃんの部屋は必ずリビングの横か家族がよく通るところにします。でも、音の対策が必要です。

- リビングの横にお子様用のスペースを作り、子供部屋は作らないのもいいでしょう。

- 家族共通、又は別々の趣味でも、みながそれぞれ楽しめるように、小さなスペースを確保します。
たとえば、手芸の好きな奥様には広げたままにできる手芸スペースを確保。 
- 陶芸の好きな奥様のために、展示できる棚を作り、ミニギャラリーなどを作ると、来客や家族に見てもらえるので、より制作を楽しむことができるでしょう。陶芸に限らず手作りのものを飾る棚があると、部屋の雰囲気もよくなります。

- つり好きのお父さんには、靴のまま入れる納戸、またはこもりスペースを確保。

- 一人きりになることの少ないお父さんには、3畳でもいいからこもれる自分だけの部屋があると精神的にリフレッシュできます。タバコを吸うもよし、ゲームしたり、雑誌を読んだりするもよし。
とかく家を建てるときは女性中心に考えていますが、それは「好きにしたらいいよ」といってくれるお父さんがいるからできるのです。家族の為にがんばってくれるお父さんのために、お父さんだけの秘密基地を作ってあげましょう。

- 洗濯物は雨の日でも干せるスペースを。
その際、湿度がこもらないようにします。 
- 見せる収納は避けましょう。
何でも隠せる納戸を確保します。納戸はキッチン横や玄関横にします。 
- キッチン・お風呂・洗濯機はできるだけ近くに。
これで動線が短くシンプルになることで家事に取られる時間を短縮できます。お子様の寝室を同じ階に確保すると家事を行いながら「起きなさい!」と声をかけることもできます。 
- みんなに手伝ってもらえるように、キッチンは広めにしましょう。

- 家の形をシンプルにし、複雑にしない。これはコスト面でもいえることです。
掃除する広さを少なくし、家具や窓も減らし、使わないベランダは作らない等、掃除箇所を減らします。 
- 大きな冷蔵庫、食器洗浄機を置けるようにします。文明の利器にも家事を助けてもらいましょう。
雨戸より電動シャッター、掃除機は各階に置くなどで奥様の時間にゆとりを。








